季節の園芸相談 ウメを加害するアブラムシ

4月頃、白い粉に覆われたような小さな虫が新しい枝にびっしりついてしまいました。防除の方法について教えて下さい。

アブラムシの加害によるものと思われます。ウメにはモモアカアブラムシを主に数種類みられ、それぞれ他の植物も加害します。冬越しは芽の付近の卵で行います。暖かい年には2月終わりから3月上旬頃にふ化して幼虫は蕾や芽について群生して吸汁します。葉が展開してくれば、葉の裏で増殖して葉は縮れて奇形になったりして、枝も伸びが悪くなります。

また、成虫、幼虫の排泄液(甘露)が下葉にかかり、黒いカビが生えて「すす病」を発生して著しく美観を損ねます。

春先に新葉で無翅の胎生雌虫が単為生殖で増殖して、5月になると有翅の胎生雌虫が現れ、アブラナ科、ナス科などの中間奇主植物へ移動して繁殖した後、秋には再びウメに帰って、越冬卵を産みます。

防除は、被害は必ず出ると考えて予防的防除をします。初期防除に重点を置いて、3月下旬の発芽期に、スミチオン乳剤、マラソン乳剤を添付のラベル等で使用方法を確認して散布します。

相談員 福本誠
平成20年(2008年)4月 花緑センターだより 4号より