兵庫県では、県民の参画と協働による人間サイズのまちづくりを推進するため、平成11年度に「人間サイズのまちづくり賞」を創設し、安全・安心のまちづくり、魅力・挑戦のまちづくり及び持続・循環のまちづくりに寄与する優れたまちなみや建築物及び優れた功績のあった団体等を顕彰しています。
この度、花緑部門で表彰されました1団体と2名をご紹介します。
宝塚栄町シニアクラブ 宝塚市
『栄町3丁目ゆめ公園』において、シニアクラブメンバーが主体となり自治会内の子ども達、そのお父さん、お母さん方と一緒に、植栽(樹木、草木、芝)の維持管理をしています。特に、夏の芝生の水やりには、子ども達も参加し、水鉄砲による遊びも取り入れ行っています。
植え込みの隙間に苗を植え、又、種をまき植物の成長を楽しんでいます。公園での作業を楽しみ、枯渇した芝生を再生し、年中子ども達が芝生の上で元気に遊べる公園に出来ればと思っています。
赤ちゃんから年配者までの幅広い年齢層での活動を通した交流により、公園以外でも挨拶が活発に行われるようになりました。健康寿命を伸ばすことにも繋がればと思います。
北林加津代さん たつの市
花壇づくりは、20数年前、自宅の前の田んぼに花いっぱいのお庭を作ろうと主人と始めたことがきっかけです。
最初の5年ほどは春限定でしたが、後には年中楽しめる花壇に取り組むようになりました。その頃、たつの市や新宮町主催の写真コンテストやオープンガーデンが始まり、そこへの参加を通じて、近隣の方々や小学生の遠足会、介護施設の方々など多くの人たちに可愛がっていただける花壇となりました。
今後も、来訪者の笑顔とそこでの出会いを大切にし、地域の景観形成に少しでも役立てればと思っています。手作り感いっぱいのささやかな花壇ですが、楽しみながら花づくりを続けたいと思っています。
太田 よしのさん 香美町
訓谷地域は、100軒程の小さな集落ですが、民宿が25軒以上もあります。山や海が近いだけでなく、カニや但馬牛も美味しく魅力ある観光地で、リピーターのお客さんが多いようです。
私は22年前に、主人のふる里であるこの地域に移住し、すぐに庭づくりと共に、地域の景観園芸に専念。
花好きの仲間達と試行錯誤し、現在の「2鉢運動」が始まりました。それは、となり近所の5軒で1グループを組み、各グループの世話人に手伝ってもらい、1年に2回、1軒当たり2鉢分の苗を配布し、道路近くに沿って置いて育ててもらうものです。
現在9グループ45軒が参加し、オープンガーデン時や民宿のお客さんの散策時等の癒やしになり、そして何よりも花のある地元の風景が、子供たちの記憶に残れば嬉しいと思います。
花緑センターだより(公財)兵庫県園芸・公園協会 花と緑のまちづくりセンター 令和5年3月 64号より