花のまちづくり大賞 農林水産大臣賞く個人部門>「あわじ花山水」洲本市水田 進氏 受賞

生物の多様性と美しい景観を育んできたこの地域は、4世帯8人と言う極少集落ですが、豊かな自然と生まれ故郷を消減させたくないという思いから、“花とみどり”による観光客と交流人口を増力llさせるという思いで2002年からアジサイ園づくりを始めました。
田んぼを活かしたユニークな観光農園づくりを心掛け、可能な限り手作りにこだわり四季を通じて楽しんで頂きたく、スイレン、ハス、ハナモモ、シダレザグラ、レンギョウ、ダチアオイなども植栽しています。今では5,000面の園内におよそ70種4,000株のアジサイが田んぼの緑との見事なコントラストを演じています。
通路は簡易な舗装を施し、全ての人に優しいバリアフリーとなっています。
開園までに行う草刈りや通路の整備、また猛暑の中でのア月中には済ませるアジサイの剪定作業などは経費削減の意味からも家族だけで行っています。

現在は、洲本市の域学連携事業に参画し、集落において色んな活動もしており、中でも用水路に設置した小水力発電施設は、各地域から視察団体が数多く来られるようになりました。
また、特定外来植物ナルトサワギクの除去と染色イベントなども恒例になってきており、生態系の大切さを多くの参加者が痛感されています。
さらに、集落内に空き家を活用したおしゃれなレストランが開店した事は大きい出来事の一つです。

他にも地域起こし協力隊員として30歳代家族4名が東京から移住し、現在集落の古民家を改造し、集落の集会所兼宿泊施設を目指しています。
嬉しい事に色々な団体やグループ活動の拠点施設として当園を利用して頂いた結果、観光客や交流人口までもが増加し、集落消減の危機からも脱する事が出来ました。
将来的には原風景に溶け込んだ“花とみどり”を活かし、この集落―帯に花桃などの花木を植栽し、桃源郷のごとく癒しと安らぎを与えられる地域を目指し頑張りたいと思っています。

花緑センターだより(公財)兵庫県園芸・公園協会 花と緑のまちづくりセンター 令和4年12月 63号より

「全国花のまちづくリコンクール」とは

提唱 :農林水産省及び国土交通省
設立:1991年
目的:国際花と緑の博覧会(花の万博・1990年 。大阪市)の基本理念「自然と人間との共生」を継承して花のまちづくりを国民的な市民運動として普及、定着させること。
内容:全国各地で取り組まれている花や緑による優秀な活動を顕彰し、広く紹介する。4部門(市阿村部門、団体部門、個人部門、企業部門)で行われている。
審査項目は・快適な生活・環境づくり。エコロジー・花による表I見・花のデザイン・栽培状況・活動状況・地域の活性化