創刊号に寄せて
(財) 兵庫県園芸・公園協会 理事長 藤本 和弘
日々に暑さが増す季節となりました。 私どもの(財)兵庫県園芸・公園協会に「花と緑のまちづくりセンター」が今年4月に誕生して早4か月が過ぎようとしています。
昨年、50年ぶりに兵庫県で開催された 「のじぎく兵庫国体」、そして、「のじぎく兵庫大会」。その時、全国から来られた方々に美しい兵庫を見ていただこうと、県民の皆様が主体となった全県花いっぱい運動が大きな盛り上がりをみせました。また、県民まちなみ緑化事業による都市の緑化が本格的に始まるなど、平成18年度は、花と緑の政策にとって節目の年となりました。
こうした中、これらの運動の盛り上がりを一過性のものとせず、“まちの縁づくり活動”へ継承、発展させていくことが何よりも大切と考え、県民の皆様方と共に花と緑のまちづくりへの実践活動を推進する組織として、皆さんに親しんでいただきました当協会の「緑の相談所」と、これまで兵庫みどり公社にありました「花と緑のまちづくり研究所」、 「都市緑化部門」を統合して、新たに「調査研究」、「普及啓発」、「活動支援」を総合的に行っていこうと「花と緑のまちづくりセンター」が誕生しました。
当協会は現在、10か所の県立公園とフラワーセンターの管理運営を行っています。当センターはこれらをフィールドとして活用し、 調査研究や実践活動を展開していこうとしています。 また、兵庫県は、皆様もご承知のように神戸阪神、丹波、但馬、播磨、淡路の五つの地域ごとに独自の歴史と文化、 自然や風土を有しています。 このような多様性と個性豊かな兵庫県では、紋切り型ではなく地域に合ったまちづくりの展開が求められるのはいうまでもありません。 そのため、 当センターでは地域に合った多彩な事業展開をめざそうとしています。 これらの成果は、 今後、この「センターだより」で情報発信を行っていくつもりです。とは言っても、「センターだより」は当センターからの情報提供の場としての役割を担うだけでなく、 皆様と当センターを結ぶ架け橋として、情報交換の場、意見交換の場として皆様と一緒になって育てていきたいと考えていますので、どうかよろしくお願いします。
2007年4月 花緑センターだより 1号より